日本酒は、使用できる原料が決められていて、
必ず米を使う事と「こす」という工程が必要となります。
「こす」とはもろみを原酒と酒粕に分ける事をいいます。
吟醸酒、純米酒など日本酒の製法(精米歩合、麹歩合、醸造アルコール添加量)により、8つに区分されています。
共通するのは米、米麹を使用し、麹歩合15%以上使用する事です。
醸造アルコールは、吟醸・本醸造タイプでは白米重量の10%以下、純米タイプは使用なしとなります。
その他に香味、光沢が良好なものと言う規定があります。
※精米歩合とは精米後のお米の重量を%で表しています。
例)精米歩合60%とは60%まで精米し、40%は米ヌカとなります。
精米歩合 | 吟醸・本醸造タイプ (米、米こうじ、醸造アルコール) |
純米タイプ (米、米こうじ) |
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50%以下大吟醸酒 | 純米大吟醸酒 | |
60%以下 | 吟醸酒 特別本醸造 ※ |
純米吟醸酒 特別純米酒 ※ |
70%以下本醸造酒 | 純米酒 | |
規定なし |
※60%以下又は特別な製造方法
酒税法によると日本酒のアルコール度数は22度未満と定められています。
ではなぜ22度未満なのでしょうか。
日本酒は糖化と発酵を並行して行いますが、
酵母がアルコールに強いと行っても20度付近で死滅してしまいます。
そのため酒税法で22度未満と決めているようです。
ビールは5%、ワインは8~15%。ウイスキーやウオッカはそれ以上?
ウイスキーなどの蒸留酒の原液は10%もなく、蒸留工程によってアルコール度数を
高くしています。日本酒は世界でも希な高アルコール度数の原酒です。